遠きモノ、近きモノ。

背中に感じる無機質なモノ
闇と光と冷たい風と
今そこにあったのに
もう滅んでゆく物質

憐れな末路を辿るとも
この場に立つ意味ですら
なくなってしまいそうで
もう戻れない過去の道

纏いつく柵を
遠くへ近くへ　留まらぬよう
曖昧な雨に抱かれ
また彷徨うだけなの・・・？

点滅する危険信号
近付いてはならないと
そう警告するならば
危ないエンドルフィンで満たして

心が叫ぶ　身体で響く
鳴り渡る音　耳を塞いで
心を抱いて空を仰げば
優しい雨でキズを癒して

もう一度戻れるなら
あたたかな雨の許で
戻れるのなら
遠い夢で泣き叫ばせて...

言葉の魔力といいますか。
そーゆーものに惹かれます。
たった一つの言葉の重みは人を突き動かす力を持っているのだと。
それ故の失言も、後悔も。
埋めてしまう言葉を見つけて。
人は生きてゆくのだ。
そうやって。
過ちと弁解を繰り返し。
心の平静を保つのだ。
遠きモノ、近きモノ。
近くにあるから見えなくて。
遠くにあるから手を伸ばす。
あいまった矛盾。

スベテ　ハ　ムジュン　ト　コウサク　ノ　ナカ　ニ　。

生きること、あなたは辛いと思いますか？