宣告の時 −6−

2005年3月24日
「・・・何で俺、未だにこんなとこいるんだろう。」
 溜息を一つついて半身を起こす。
「出てっても…よかったのにな。あん時にでも。」
自嘲気味に笑みを浮かべる。
ここにいる意味ないんだよな…
今では叔父も家族いるんだし。
俺だけが、この家の一員じゃない。
俺には義弟がいる。
叔父の子。だから一応血は繋がっているらしい。
だが、俺と話しないように叔父から言い付かっているらしい。
それは奥さんも同じらしい。
空気かなんかと同じように。
俺の存在はこの家にないんだ。
よっぽど、美弥子の家族の方が家族らしく接してくれる。
眉間に皺を寄せると枕につっぷした。

?カゾク?って・・・何なんだよ?

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